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眠る彼をおいて買い物に出た。昨夜、充電器を会社において来てしまったことを思い出し、開店時間を待って急いで家電量販店に向かった。

景色が白んで見えるほど太陽の陽が強く差し、呼吸が苦しいほど蒸し暑かった。スポーツドリンクを一気に飲み干し、次のお店に移る。パジャマを一組買って、地下鉄に乗りこんだ。

 

最寄り駅のスーパーマーケットで昼食のための食材を買い込んで帰宅した。こんなに暑い日のランチは冷やし中華で決まり。実家に住んでいたころ、夏休みのランチで母がよく作ってくれていたことを思い出した。

 

エアコンを効かせた部屋の中、テレビを見たりインターネットをしたりして恋人とふたりゴロゴロと過ごした。夕方、花火大会に行く約束をしていたから、それまではゆったり。彼は昼寝ばかりしていた。

 

身支度を整え、電車に乗って板橋花火大会へ向かった。駅のホームは大混雑だったけれど、時折吹く風が心地よく、夕暮れ時のピンクと水色が混ざった空が綺麗だった。

 

彼が買ってくれていたレモンサワーを飲みながら、花火大会の会場まで歩く。途中、焼き鳥のパックを買って、花火を眺めながらつまむことにした。

 

ひらけた河川敷からは花火が綺麗に大きく見えた。迫りくる色とりどりの光たち。唐揚げとビールを屋台で買い足し、次々に打ちあがる花火を眺める。夏を味わっている。

 

電車が混む前に帰ってしまおうと花火鑑賞は途中で切り上げ、駅に急ぐ。打ち上げが

半分は終わった時間なのにまだ会場に向かって歩く人も多く、人の流れに逆らって歩くことになった。花火が打ちあがる音を背中に聞きつつ、冗談を言いあって笑いながら夜道を散歩する楽しさに心が弾んだ。

 

夕食をとりに、行きつけのやきとん屋の本店に行った。彼はお気に入りの串が売り切れだったことにがっかりしている様子だった。わたしはハツやナンコツを食べてお腹がいっぱいに。

 

家に帰ると、ネットフリックスでアニメを見ながらまた二人で晩酌。楽しい夏の休日だった。