7/13

一旦自宅に帰る恋人を見送り、家事を済ませた。身支度をして、駅でまた待ち合わせ。

乃木坂に降り立ち、ふと見つけた馬肉のお店に入った。若い男性が一人で切り盛りするお店。どうやら彼はプロボクサーであるとのことで、料理店を営むには不釣り合いなほどの体格の良さに合点がいった。私は馬肉のハンバーグを、彼は馬肉ラーメンのセット。

新美で「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」を観る。シーレの絵を眼の前で見たのは初めてかもしれない。生々しく力強く存在感がある。クリムトの絵画に出てくる女性達の纏う服を再現していたのはとても感動した。美しく、うっとりとした気持ちになる。

みたままつりに行ってみようと九段下の駅を出るとしっかりとした雨が降っていた。傘を持っておらず、しとしと濡れていく髪や服に滅入った気分になる。傘を買い、道を引き返した。

こんな雨の日は静かな喫茶店に入りたいと思い、神保町まで歩く。一番のお目当てのラドリオは満席、古瀬戸に腰を落ち着けた。彼はシュークリームとアイスティのセット、わたしはホットティ。美味しい美味しいとシュークリームを頬張る彼から一口分けてもらうと、彼の言う通り、シューはほの暖かく、カスタードはこっくりしていて美味しかった。

ゴルフグッズを見たいと言う彼に付き添い、スポーツショップをまわる。彼がクラブを楽しげに試打している姿を見ていた。私はコリラックマの付いた可愛らしいボールケースとグローブを買ってもらった。

夕食は神保町のビストロで。リースリングのさわやかな甘みが心地よかった。料理はカルパッチョやラムのタンのグリル、ラムのサラダなどをとった。

お店を出ると、せっかくだからとみたままつりにもう一度向かう事に。夜のみたままつりは昼とは全く違った雰囲気。オレンジの光が雨のなか幻想的に映る。