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寝不足からかぼーっと頭が重い。外も曇り模様で気持ちがどんよりとした。

 

小雨の中、恋人と歩いて近所のカフェに向かった。ずっと行きたいと気になっていたそのお店はこぢんまりと落ち着いて、清潔感のある店内。彼は柚子胡椒のパスタ、私はサラダを注文した。料理が揃うまで、今週あった出来事をお互いに話した。

 

お店を出るとぶらぶらと散歩をして、本屋さんでお互い一冊ずつ本を買った。わたしは「82年うまれ、キム・ジヨン」をやっと購入。わたしのマンションに帰るとお互いに読書をして過ごした。

 

小説を読み終わると一番に感じたのは悔しさだった。今の日本だって男性社会だ。その中で必死に頑張って来たが、悔しく悲しい思いを数多くしてきた。大学が女子大で、これまで男性社会で戦うという事をしてこなかったから、よりギャップが大きかったのかもしれない。

また、自分自身への悔しさ。男性社会であることを言い訳にして、自分で自分の可能性を摘み取ったことだってある。

この小説で書かれているより、現在の世界が生きやすいのは多くの人の勇気ある行動によって勝ち取られたものだ。私を守るため、また将来に良い影響を残すため、少しの違和感にも敏感にならなくてはならないと思った。

 

夕食は恋人の広島土産の骨つき鷄がメイン。それにお刺身とキャベツと塩昆布の和え物、冷やしトマトも準備した。

 

寒いくらいの夜だった。疲れがたまっていたからか、休日にしてはいつもより早めに眠りについた。