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文化の日の振り替え休日だった。永遠に眠る恋人を横目に、洗濯・掃除・スキンケア・スクワットを淡々とこなす私。

 

お天気もすっかり秋晴れだったから、お弁当をもってピクニックに行くことにした。塩昆布とおかかでおにぎりをにぎり、エノキ茸のベーコン巻き(彼の大好物)・ジャーマンポテト・キャロットラペを急いで作り、タッパーに詰める。

 

公園の芝生広場にシートを広げ、駅で買ったビールとレモンサワーで乾杯。食事を終えると恋人は昼寝し(まだ寝る!)、私は江國香織の新作小説を読み進めた。日差しが強く、太陽の当たる背中が熱いくらい。

 

しばらくゆったりと過ごしていたが、だんだんと冷たくなる空気に秋を感じた。公園を出て駅まで歩く道すがら、ひさしぶりに缶のコーンスープを買い求めた。高校生の時、冬になると体を温めるためよく買っていたことを思い出して。懐かしく、優しい味がした。