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急いで仕事を片付けて、12時に退社した。荷造りを済ませて電車に飛び乗り、乗り換えの駅にあるデパートでお土産を買う。いちごと桃のフルーツ大福を1つずつ。

平日だからか新幹線は空いていて、席に腰を落ち着けることができた。スマートフォンで『牯嶺街少年殺人事件』を観ていると、あっという間に最寄駅についた。

 

母は改札の外で待っていた。こうして久しぶりに会った時、いつも少し照れるような気分になるのはどうしてだろう。

 

夕陽が射し込む実家の景色は懐かしく、切ない気分になった。ここで10代を過ごし、悔しさも安心も不安も怒りも、すべてが在る空間。

 

母の用意したピーマンの肉詰め、夏野菜の炒め物、お刺身をつまみながら二人でお酒を飲みつつお喋り。お素麺を茹でて、たっぷりのみょうがとしょうがで食べた。