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お雑煮には飽きたから、麦ご飯・お味噌汁・鯖の塩焼き・玉子焼きの朝食。私の実家は、朝御飯をしっかり頂くぶん、お昼ご飯をあまりとらないことを思い出した。家族の文化を少しずつ思い出していく。何気なく玉子焼きを口にいれると、高校生になるまで毎朝のように食べていた母の作る味から何も変わっておらず、なのに私たちの抱える状況はまるっきり変化していて、少し泣きそうな気持ちになった。

荷物を整え、母に駅まで送ってもらう。あの小さく閉鎖的な場所に母を置き去りにする罪悪感を感じた。でも新幹線が1時間ほど走り、曇天と雪景色から晴れやかな空と穏やかな冬の風景に変わった頃、わたしはいまの生活に安堵と誇りを感じた。自分で選びとった望ましい生活。

 

自宅に戻り、恋人と近くのファミリーレストランで夕食をとった。ハートランドをたくさん飲んだ。