9/9

恋人はひたすらに眠る・眠る・眠る。

 

まどろむ彼に声をかけ、一人で図書館に行き本を返す。ドラッグストアとスーパーに寄って帰る道、家に私の帰りを待っている人がいるという感覚に違和感を感じた。違和感といっても悪い意味ではなく、どこか浮き足立つような。

 

ドライカレーと豆もやしのサラダを作った。ドライカレーはもう少し甘味のないルーを使えばよかった。玉ねぎからじゅうぶん甘味が出るから。

 

彼の家に移動して、私は試験勉強をするあいだ夜にやってくるという大きな台風に備えて彼はバルコニーの荷物を片付けていた。

 

近くのファミリーレストランで夕食を済ませてお互いの自宅に帰った。その時はまだ台風が来るなんて信じられなかったけど、夜中風の音で目覚めた時はたしかに恐怖を感じるほどだった。